創業昭和33年。実績ある熱処理知識。

ガス軟窒化防止剤(有機溶剤タイプ) HGSN-S

使用方法

  1. 本剤を塗布する前に金属表面の切削油、スケール等を除去してください。
  2. 本剤をよく撹拌し均一なペンキ状にして、金属表面に厚みにムラがでないように塗布して下さい。 (厚み:1~2mm)
  3. 本剤を塗布された後、できるだけ湿度の低い部屋に室温で約4時間以上自然乾燥させてください。(但し、気温、湿度によって乾燥に要する時間は異なって参ります。)また、強制乾燥を行う場合は30分~1時間ほど自然乾燥を行いその後200℃前後の温度で20~30分行ってください。
  4. 焼入れ処理後の本剤の皮膜は湯洗により簡単に除去できます。(約90℃で約20分間沈積)

保存・管理方法

・できるだけ温度、湿度の低い場所で缶の上下を逆にして保管してください。
・缶の開閉を繰り返した場合、溶剤が揮発して濃くなることがございますのでその時は本剤の希釈液を添加してよく撹拌してください。

荷姿

・本体:5kg×6缶入(30kg)・希釈液:4ℓ×6缶入(24ℓ)

注意点

  • 前洗浄が不十分ですと窒化防止効果に悪影響を及ぼします。
  • 本剤を多量にご使用されると炉に付着する場合がございます。
  • 本剤は有機溶剤を使用しておりますので火気厳禁です。
  • 本剤の撹拌不足は窒化防止効果に悪影響を及ぼします。
  • 本剤を塗布されるワークの窒化深さが深い場合2度塗りをおすすめします。
  • 1度塗りの乾燥を確認してから2度塗りしてください。
  • 本剤は沈降しにくいように考慮しておりますが、沈降する場合もございますので使用中に時間を置いた場合はよく撹拌していただくようお願いいたします。
  • 塗布ムラがある場合、処理効果にもムラが出る場合があります。ムラが目立たないように塗付して下さい。
  • 表面部分はすぐに乾燥いたしますが内部が乾いていない場合がございますので注意してください。
  • 乾燥が不十分ですと浸炭ムラや炉を汚す原因となります。
  • 強制乾燥を行う炉の前扉はある程度開けて蒸気を逃がしてください。爆発する恐れがあります。
  • 希釈液を多量に入れますと窒化防止効果に悪影響を及ぼします。
  • 本剤は空気中の水分の影響を受けやすい製品です。湿度の高い日は乾燥時間が長くなる場合があります。
  • 空気中の水分の影響を受けると、剥がれ・ひび割れ等が発生する場合があります。乾燥が確認出来れば速やかに熱処理してください。
  • 強制乾燥の場合、特に空気中の水分の影響を受けやすいので注意してください。
  • 後洗浄で本剤が落ちにくい場合はシャワー洗浄が効果的です。